カンガルーのお父さんと妹ちゃんが
ケーキ屋さんの店長を捜している頃、
カンガルーちゃんは一人
二人の事を考えていました。
「お父さんもあの子も何処まで行っちゃったんだろう・・・?」
とても心配そうなカンガルーちゃん。
そこへ小さな影がやって来ました。
「ピヨ」
「え???・・・アヒルの、赤ちゃん???」
ピンクのよだれかけのアヒルの赤ちゃんが
走ってやって来ました。
「ピヨ」
「あれ?この村にアヒルさんはいなかった筈だけど・・・??
さては、また管理人さんが相談もなしに・・・」
カンガルーちゃんはちょっと困り顔。
でもアヒルの赤ちゃんの愛くるしい瞳に
管理人さんを怒る気もなくなりました。
「まぁいいっか。
君、一人なの?お父さんとお母さんは?」
「ピヨ」
すると、今度は青いよだれかけの子がやって来ました。
「えっ?!もう一人いたの?」
今度はまた違う方から黄色いよだれかけの子がやって来ました。
「えっ?!えっ?!」
あっという間にカンガルーちゃんは
アヒルの赤ちゃん達に囲まれました。
「三つ子ちゃんだったんだ!」
「ピヨ!ピヨ!」
何かを訴えてるアヒルの赤ちゃん達。
「どうしたの?君達のお父さんとお母さんは何処にいるの?」
青いよだれかけの子が言います。
「パパ!」
黄色いよだれかけの子が言います。
「ママ!」
ピンクのよだれかけの子が言います。
「いないの!」
カンガルーちゃんは驚きました。
どうやら迷子だったようです。
「じゃあ、私が君達のお父さんとお母さんを捜してあげるね」
「ピヨ!!」
アヒルの赤ちゃん達は喜びました。
今度はカンガルーちゃんとアヒルの赤ちゃん達の
お父さんとお母さん捜しが始まりました。
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