「あれ?あの後ろ姿は・・・」
カンガルーちゃんは赤とお星様フードの
『誰か』を見つけました。
その誰かはカンガルーのお母さんとお話し中です。
「それじゃあ、明日からお願いしようかしらね^^」
「はい!是非、明日から――」
そっと近づいて確かめます。
やっぱりです。
「鬼さん?!」
ひな祭りの日に会ったあの鬼のお兄さんです。
「やあ、カンガルーちゃん久しぶり♪
俺は鬼じゃなくてお兄さんね」
「それより、どうしてここに?!
あと、あの和ポット・・・!」
カンガルーちゃんの言葉に
カンガルーのお母さんの耳がぴくっと動きます。
「和ポット・・・?」
「あっ?!


」
慌てて目を反らすカンガルーちゃんの気持ちを察したお兄さん。
「な、何でもないですよ

わ・・・和風って良いですよね~?

」
「わふう???」
全然ごまかせていませんでしたが、
カンガルーのお母さんはそれ以上聞きませんでした。
「とにかく、明日からよろしくお願いします!」
お兄さんは頭を下げました。
「ええ。よろしくお願いね♪」
フラワーショップのバイト募集は
お兄さんに決まりました。
カンガルーのお母さんがお花の手入れの隙に、
カンガルーちゃんはお兄さんにこそっと尋ねました。
「あの和ポット、やっぱりお兄さんだったんだね?」
「ああ。ここのバイト募集を見て、
採用されたいから賄賂・・・ゴホゴホ

」
お兄さん口を滑らせました。
「わ・・いろ???和色(わいろ)???」
「何でもないよ

あの和ポットは『幸せを呼ぶうさぎが住んでる』と言われているんだ」
「あ!だから、うさぎさんが出て来たんだ!」
「えっ?!凄い!
うさぎを見れたなんて激レアだよ!!」
「うーん・・・そうなのかな?
でもここでも小さなうさぎさん見たよ?
ぺったんぺったんお餅ついてた」
「えっ?!!Σ(=°ω°=;ノ)ノ
それは超激レアだよ!!何て羨ましいんだ!!」
大興奮するお兄さん。
きょとん顔のカンガルーちゃん。
それをしっかりと聞いていたカンガルーのお母さんでした。
***
それでは改めまして、
鬼のお兄さんがフラワーショップの店員になりました^^
「これからよろしくね♪
鬼だからって節分以外に豆を投げちゃダメだぞ
痛いから・・・(´・ω・`)」
これからきっと活躍(?)してくれる筈です。
☆今後の更新について☆
私生活や仕事で長期更新を休む事もあるかもしれませんが、
曜日を決めておきます。
土日祝日と水曜日はお休みします。
月、火、木、金は更新朝5時です(*^▽^*)
[2回]
PR