忍者ブログ
趣味のシルバニアファミリーの事、小さい物を載せています。
カンガルー姉妹の村
カンガルー姉妹の村の話
 ↑
*クリックすると詳細が開きます*
プロフィール


名前: *詩歌*(しいか)
シルバニアやミニチュアが大好きです。
カレンダー
04 2025/05 06
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
バーコード
ブログ内検索
忍者カウンター
[133]  [132]  [131]  [130]  [129]  [128]  [127]  [126]  [125]  [124]  [123

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

我が村の赤ちゃんは何人?

それはある日の昼下がりでした。

フラワーショップの方から家に入った
カンガルーちゃんはびっくりしました。



「ただい・・・・・・・え? お父さん、どうしたの?!」



カンガルーのお父さんは背中を出して痛がっていたのです。

カンガルー妹ちゃんが痛い所を触って、
湿布を貼ってあげようとしていました。



「あっ、お帰り。アカシカちゃんとお出かけは楽しかったか?」

見られてしまったかと、気まずそうなカンガルーのお父さんです。

「うん、楽しかったけど・・・それより、お父さんどうしたの?!」

「その・・・実は、背中を痛めてしまってね・・・。
頑張って、遊び過ぎてしまったらしい」

「・・・・遊び過ぎた??」

怪訝な顔をするカンガルーちゃんです。

カンガルーのお父さんは話し始めました。


☆★☆★☆★☆★


それは二日ほど前。

カンガルーのお父さんは村発展の為に
幼稚園を開園する事を思い付きました。

しかし、あの困った管理人。
村に何人の赤ちゃんがいるのか教えてくれませんでした。

『う~ん、分からないから、カンガルーさん数えといて♪』

と言い残し去って行ってしまったのです。

困ったカンガルーのお父さんは一ヶ所に
赤ちゃん達を集める事にしました。

色んな人に協力してもらって、その話は広まり、
今日がその集まる日だったのです。

赤ちゃんの人数を数えてもらう為に、
アヒルのお父さんに協力してもらう事になりました。



「アヒルさん、今日は宜しくお願いします」

「いえいえ、大丈夫ですよ。数えるだけですから。
三つ子も連れて来ましたよ」

「ありがとうございます。これで三人・・・」

次にやって来たのは仲良しの二人でした。



「カンガルーのおとうしゃん、こんにちはです♪」

「こんにちは~」



「こんにちは。来てくれてありがとう♪」

チワワの赤ちゃんとラベンダーウサギの赤ちゃんでした。

「これで、五人・・・」

その後も続々と、赤ちゃん達はやって来ました。

ところが、大人が二人もいるのに
カンガルーのお父さんとアヒルのお父さんは
何人いるのか分からなくなってしましました。



「・・・・途中まで数えていたのに・・・。アヒルさん分かりますか?」

「申し訳ありませんが、子供達に気をとられて・・・」

頭を深く下げるアヒルのお父さん。

カンガルーのお父さんは慌てて言いました。

「だ、大丈夫ですよ!みんなに並んでもらって、数え直しましょう」

「そうですね」

「それでは、みんな。一列になってごらん」

ざわつく赤ちゃん達です。

「いちれつって、なんでしゅか?」

「おじちゃん!くさぬいたよー」

「ねえねえ、あたちのうたきいて♪」

「まま・・・どこ・・・?」

全然、話を聞いてくれません。

「・・・困ったなぁ・・・。一体どうすれば・・・」

頭を抱え込んだカンガルーのお父さんに
一人の赤ちゃんが抱きついてきました。



「おじちゃん!あそんで!」

「えっ?!!」

その言葉をきっかけに赤ちゃん達が
「あそぼう!」「あそんで!」と騒ぎ出しました。



あっという間にカンガルーのお父さんとアヒルのお父さんは
赤ちゃん達に囲まれてしまいました。

「ま、待って!まだ数え終わって・・・!」

「おじちゃん、かたぐるまして!」

「おままごとしてくだしゃい!」

「すべりだいしようよー」

「ブランコがいいよー」

「あたちのうたきいて!」

こんな人数に囲まれては身動きがとれません。

「カンガルーさん、これは遊んであげないと数えられませんよ^^;」

「そうですね。アヒルさん、遊んであげましょう!」



そして、大人二人は一時間ほど赤ちゃん達と遊んだのでした。



☆★☆★☆★☆★



「だから、背中を痛めちゃったのね」

カンガルーちゃんは話を聞き終わり、納得しました。

「あんなに遊んだのは、お前達が赤ちゃんの頃以来だよ。
うちの末っ子はまだあんなに遊ぶ年齢ではないからね」

久しぶりの赤ちゃん達の遊びに
カンガルーのお父さんはとことん疲れてしまったようです。

「それで人数は分かったの?」

「・・・・それが、遊びに夢中で数えず、帰らせてしまったんだ(^^;」

呆れ顔のカンガルー姉妹です。

カンガルーのお父さんは一生懸命だけど、
いつもどこか抜けています。



「あなた。村発展に一生懸命なのも分かりますけど、
あまり無理しないで下さいね。
家族みんな心配しますよ」

ずっと見守っていたカンガルーのお母さんの言葉は
カンガルーのお父さんをとても気遣っていました。

カンガルーの末っ子ちゃんも心配そうにしていました。



「・・・ごめん・・・なさい」

カンガルーのお母さんには
頭が上がらないカンガルーのお父さんでした。


その後、数えられなかった事を管理人さんに報告しました。

結局何人なのか問い詰めたところ、

『多分・・・20人くらい?』と言う答えでした。

カンガルーのお父さんはリベンジを誓うしかありませんでした。






拍手[1回]

PR


忍者ブログ [PR]

graphics by アンの小箱 * designed by Anne